創業50年以上続く会社の事業を守り、兄弟が挑む新たな事業とは?
- harebarenakamura
- 4月1日
- 読了時間: 4分

長崎市で印刷業を営む実家で生まれ育ち、大学卒業後は長崎に貢献したいと地元企業に入社し、建築と不動産業を学ぶ。3年前に東京で広告業の会社で働く弟と一緒に実家の会社を継ぐ。印刷業だけでなく前職で兄弟それぞれが得た経験である建築・不動産・広告を取り入れ宝栄印刷から宝栄に社名も変更し、新たらなスタートを切る。現在に至る。
◾️プロフィール
岩満隼平
1988年月日生まれ
長崎県長崎市出身
有限会社宝栄 代表取締役
今のお仕事内容を教えてください。
有限会社宝栄は50年以上続く会社です。創業時から印刷業を行っています。
その他に広告パッケージ、内装デザイン、不動産になります。
印刷と内装デザインや不動産事業は一貫性がなく結びつかないと思われるのですが、実は全ての事業が繋がっています。
例えば、お店を出店したい方がいた場合に店舗探しから店内デザイン、そしてお店の広告物の印刷を全て当社でワンストップでお手伝いができます。

ワンストップモデルについて詳しく教えてください。
私が生まれた時から実家が印刷屋でした。創業したのは祖父でその後を父が継ぐ予定でしたが私が18歳の時に突然、父が亡くなってしまいました。その後を母が急遽、経営を継ぐことになりました。母が守り抜いた印刷業を無くしたくはないと思い、何とかできないかと考えたのが「ワンストップモデル」です。
弟である専務が東京で広告パッケージのメーカーで働いていました。専務の経験してきた広告パッケージ(紙袋、箱、オリジナル品、看板、販促グッズなど)は印刷と結びやすい事業でした。私が一番、印刷と繋がりの薄い、建築(内装デザイン)を前職で経験していました。
しかし、お客様は事務所や店舗を出店する際に空き店舗や土地探しから行います。次に内装のデザインを行います。そして名刺やチラシ、販促品などが必要になるので当社が全てに対応することができるのではないかと思いました。兄弟の経験が全て活かせると気づきました。
お客様にとっては業者を分けて探す必要もなく、当社と信頼関係を築くことができる為、相互の心身的ストレスもなく最後までご要望に応えれるのがワンストップのモデルです。

お父様はどんな方でしたか。
父は人にすごく好かれていました。友達を大事にしていましたね。お酒好きで
優しい人でした。僕らに対しても優しくて、部活の試合も見にきて応援して
くれましたね。
不思議なことに父が亡くなる日は家族全員が父と会えていたんです。いつも朝から全員が揃うこともないのに家族、一人一人が父と会えていたことは今でも不思議ですね。

これまでの岩満社長が仕事で失敗した経験を教えて頂けますか。
前職でパチンコ店の現場に立っていたのですがお客様のパチンコの玉が入ったケースを全部落としてしまった事がありました。1ケースに約3,000玉入っていてそれを4ケース全てを床にぶちまけてしまいました。この時は焦りましたね。
スタッフ総出で全ての玉を回収しました。
この時は焦りましたね。
でもお客様からするとパチンコの玉というのはお金ですから大事に扱わうことが当たり前ですよね。失敗した経験から色々と学びました。

業界全体の課題や、今後の展望についてどうお考えですか?
印刷業界がどんどんお仕事が減っているのは事実です。後継者不足もあり会社を畳む方もいます。当社も50年以上印刷業をメインに行ってきたのですが引き継ぐタイミングで社名を宝栄印刷から現在の宝栄に変更し、印刷業以外の事業も新たに取り入れ会社としての付加価値を増やすことで幅広いお客様の要望に対応できると考えています。印刷業を無くすわけではなく、印刷業に繋がるワンストップモデルを考えることでお客様と最初から最後まで関わることができるモデルだと思っています。
私は地元、長崎が大好きなのでこれからもっと長崎に貢献できる会社にしたいと思っています。
有限会社宝栄
〒852-8002 長崎県長崎市弁天町15-10
☎︎095-861-8388
代表者 岩満隼平
事業内容 商業印刷、パッケージ、内装デザイン、不動産
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