クルマとともに生きる整備士ー山田 翔太
- harebarenakamura
- 2月3日
- 読了時間: 3分

プロフィール
山田翔太
長崎県大村市出身
自動車整備士
山田自動車整備工場
山田自動車整備工場
長崎県大村市にある 山田自動車整備工場 は、父の代から続く家族経営の自動車整備工場です。地域の皆さまのカーライフを支え続けて数十年。「クルマは人の命を乗せている」という信念のもと、一台一台に真心を込めた整備を行っています。

整備士になろうと思ったきっかけは何ですか?
小さい頃からクルマが好きで、父の働く姿をずっと見ていました。父は「クルマはただの機械じゃない、人の命を乗せている」とよく言っていて、その言葉がずっと心に残っていました。高校卒業後、迷わず整備士の道を選びました。
整備士としての仕事の魅力を教えてください。
やっぱり、お客様の「ありがとう」が一番のやりがいですね。例えば、エンジンがかからなくなった車を直した時、オーナーさんが「助かったよ!」って笑顔で帰っていく。あの瞬間が最高です。自分の技術が直接、人の生活を支えている実感があります。
仕事で大変なことは何ですか?
整備士は体力勝負なところがあります。特に夏場は工場の中がものすごく暑くなりますし、重い部品を持ったり、長時間中腰の作業をしたりもします。でも、慣れればそれも含めて「仕事の一部」と思えるようになります。
あとは、新しい技術の進化が早くて、ついていくのが大変です。最近は電気自動車やハイブリッド車の整備も増えてきて、従来のエンジン車とは違う知識が求められます。常に勉強ですね。
最近、印象に残った仕事はありますか?
あるお客様の愛車(20年以上乗り続けているクラシックカー)が故障してしまい、「もう直せないかもしれない」と相談されました。でも、そのクルマにはお客様の家族の思い出がたくさん詰まっていて、「なんとか直して乗り続けたい」という強い気持ちが伝わってきたんです。
パーツの調達が難しかったんですが、なんとか取り寄せたり、修理できる部分は手作業で直したりして、時間をかけて修理しました。お客様が受け取りに来た時、「また乗れるなんて夢みたいだ」と涙ぐんでいて…。その瞬間、「この仕事をやっていてよかった」と心から思いました。
今後、どんな整備士でありたいですか?
これからクルマの技術がどんどん進化していく中で、「ただの整備士」ではなく、「お客様のカーライフを支えるパートナー」になりたいです。新しい技術もしっかり学びつつ、昔ながらの職人技も大切にしたい。
そして、若い整備士がもっと増えるように、この仕事の楽しさを伝えていきたいですね。整備士って、ただクルマを直すだけじゃなく、「人の暮らしを支える仕事」だと思うので、誇りを持って続けていきたいです。
最後に、「生きる道」としての整備士の魅力を一言で表すと?
「手を動かし、心を支える仕事」ですね。クルマを直すことは、単に機械を修理するだけじゃなく、お客様の想いをつなぐことでもあると思っています。この仕事を一生続けていきたいです。
エピローグ:クルマとともに歩む生き方
エンジンの鼓動とともに人生を歩んできた山田さん。整備士という仕事は、単なる職業ではなく、「生きる道」そのものだった。変わりゆく自動車業界の中でも、彼は今日もオイルにまみれながら、大切な一台一台と向き合っている。




コメント